< もくじ >
質問 1 |
私設のクラインガルテンは無いのですか? |
質問 2 |
借りられる人の条件はあるのでしょうか? |
質問 3 |
借り主は市と契約するのですか? |
質問 4 |
契約の内容は? |
質問 5 |
賃貸料はいくら? |
質問 6 |
本当に1〜4万円で「小屋(ラウベ)付きのクラインガルテン」が借りられるのですか? |
質問 7 |
利用者の主な目的は? 社会福祉目的が強いのですか? |
質問 8 |
クラインガルテンはとてもきれいですが、何か取り決めがあるのですか? |
質問 9 |
市のバックアップはあるのですか? |
質問10 |
ドイツと日本のクラインガルテンの一番の違いは? |
質問11 |
ドイツでは、ビオトープを含むクラインガルテンというものはあるのでしょうか?? また、クラインガルテンにビオトープを含むことの利点というものはありますか?? |
かなり主観的な意見が入ってますので、そのつもりでお読みください! 間違った記述や疑問点がありましたら、掲示板に書き込んでいただけると助かります。また、クラインガルテンについて他の質問もお寄せください。分る範囲でお答えします。
質問 1 |
私設のクラインガルテンは無いのですか? |
答え |
クラインガルテン協会が管理する市民農園のことをクラインガルテンと呼ぶわけですから、私設のクラインガルテンというのは無いはずです。ただしクラインガルテン形式の私設農園はあるかもしれません。詳しくは「クラインガルテンを借りる」を見てください。 |
質問 2 |
借りられる人の条件はあるのでしょうか? |
答え |
特にありません。複数借りることも可能なようですが、実際には1ヶ所で手一杯なはずです。 |
質問 3 |
借り主は市と契約するのですか? |
答え |
いいえ、契約は各クラインガルテン協会とします。ただし、市が運営するクラインガルテン形式の市民農園の場合は市と契約することになると思います。 |
質問 4 |
契約の内容は? |
答え |
「クラインガルテン(運動)の理念を尊重し、各クラインガルテン協会が定める規約に従う」、「年間2時間の奉仕活動をする(友人のクラインガルテン協会の場合)」、「クラインガルテンの賃貸料その他の料金を支払う」など。 |
質問 5 |
賃貸料はいくら? |
答え |
各クラインガルテン、そして借りる区画の広さによって異なりますが年間200〜400マルク程度です。隣接した2つの区画を借りることも可能ですが、その場合当然賃貸料は高くなります。詳しくは「クラインガルテンを借りる」を見てください。 |
質問 6 |
本当に1〜4万円で「小屋(ラウベ)付きのクラインガルテン」が借りられるのですか? |
答え |
確かに賃貸料自体はその程度の値段です。でもラウベなどは個人の持ち物なので、新しいクラインガルテンを借りる場合はそこに建つラウベを前の持ち主から買うことになります(他の州で“ラウベを含めて賃貸する”ような協会があるのかどうかは分りません)。詳しくは「クラインガルテンを借りる」を見てください。 |
質問 7 |
利用者の主な目的は? 社会福祉目的が強いのですか? |
答え |
利用者の目的は実に様々です。野菜だけを植える人、大きな芝生の庭にして子供の遊び場にする人、たくさんの花を植える人、池などを作り庭園ふうにする人、などなど。使い方は“規則の範囲内で”自由です。私の主観では“庭仕事や畑仕事が好きだけど、(アパートなどで)自宅に土地が無い人”の利用が多いようです。 |
質問 8 |
クラインガルテンはとてもきれいですが、何か取り決めがあるのですか? |
答え |
借り主は自分の区画をきれいに管理する義務があります。例えば、理念に基づいていても“草をぼうぼうに生やしておく”のはルール違反でしょう。“きれいさ”は主観の問題なので、ドイツの社会常識に従うということだと思います。それから、いろいろな形のコンテストもありますので、楽しみながら庭の美しさを競う借り主も多いです。 |
質問 9 |
市のバックアップはあるのですか? |
答え |
「土地を協会に安く貸す」、「新規のクラインガルテンは建設費の一部を補助し、周辺の道路を整備する」、「公園局の担当職員が市民に情報提供をする」などが挙げられます。クラインガルテンは街の緑地としても大切なので、市も整備と拡充を進めています。 |
質問 10 |
ドイツと日本のクラインガルテンの一番の違いは? |
答え |
難しい質問です。一番の違いは歴史の長さでは? ドイツのクラインガルテンは数も多いし、“無くてはならない市民の生活の一部”となっています。それから、ドイツのクラインガルテンを見ていて感じるのは施設が思いのほか質素なこと。“トイレ、電気、水道無し(井戸は最低限必要)のクラインガルテン”もあるくらいです! 『コミュニティーハウスが必要なら、協会員が共同して日曜大工で造る』くらいの意気込みとパワーがあります。(ただし、クラインガルテンの豪華さは国によってだいぶ違うようです) |
質問 11 |
ドイツでは、ビオトープを含むクラインガルテンというものはあるのでしょうか?? また、クラインガルテンにビオトープを含むことの利点というものはありますか?? |
答え |
積極的にビオトープが整備されているところは少ないようです。畑・庭・ラウベ・通路・道具置き場などを作ったうえに、ビオトープのまとまったスペースをとるのが難しいのかもしれません。それでも、巣箱をかけてエサになるようなものを植えれば小鳥が集まってくるし、小さな池を作ることもできます。小さな草地と低木のヤブを組み合わせれば草地のビオトープもできるはずです。また、コンポスト自体も一つのビオトープと言えますから、借り主(協会員)の意識次第で、規模は小さくてもバリエーションのあるビオトープを作ることは可能です。
ビオトープ協会や市では、クラインガルテンに小鳥や昆虫を含む小動物が住みやすい環境を作ることを推奨しています。ただし、単なる「小鳥のいる庭」から一歩踏み出して、積極的にビオトープを作っている例はほとんど見られません。また、個々の借り主のできることは限られていますから、クラインガルテン協会全体としての取り組みが大切になると思います。例えば、共同の広場で共同のビオトープを管理するとか。傾向として、クラインガルテン内のビオトープはこれから増えていくと思います。
クラインガルテンにビオトープを含むことの利点は、借り主が身近に自然を楽しむことができることでしょうか。でも、これは個人の価値観の問題なので、ビオトープを作ることを強制はできません。 |
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