BONSAI

盆栽教室を見学
<もくじ>
盆栽マイスター
参加者は真剣
ベックさんの庭にある盆栽
盆栽マイスター・ベックさんの大きな庭には、大から小まで数百の盆栽が置いてあり、それぞれ値札がついています。

 
盆栽マイスター
ドイツで通用する日本語にはいろいろあります。『BONSAI』もそんな言葉の一つ。いつごろ日本からドイツへ来たのかは分かりませんが、友人はすでに50年前、ハイデルベルクの園芸場で盆栽を見たことがあるそうです。どうやらハイデルベルグがドイツの『盆栽発祥の地』らしく、今では大きな『盆栽センター』、『盆栽博物館』もあります。

本格的に盆栽が広まり出したのは20年ほど前。10年くらい前には大きな盆栽ブームが来ましたが、ブームの去った今もたくさんのドイツ人が盆栽を楽しんでいます。カールスルーエ市に住む『盆栽マイスター・ベックさん』もハイデルベルグで盆栽を習ったそうです。今回は友人に連れられてベックさんの盆栽教室を見学。ドイツのBONSAIを紹介します。
 
 
 

参加者は真剣
 この日は10人くらいが参加しました。年齢層は20代から60代までさまざま。ここはドイツですから、きっとどこかに高校生の『BONSAIファン』もいるでしょうね。参加者はそれぞれ自分で育てている盆栽を持ち寄って、どう育てていったらいいかベックさんに聞いていました。ベックさんの手にかかると、あれよあれよといううちに盆栽の姿が変わっていきます。友人の持ってきた盆栽もまるで別のものになりました。

使われていた植木用のハサミや道具、針金、土などほとんどが日本製。特に土や肥料は輸送費がかかって大変でしょうね。ベックさんのところではそのほかに日本製の栄養剤も売っていました。
 
参加者の盆栽
みごとな作品を持ってくる参加者もいます。座っているのが盆栽マイスター・ベックさんです。
生まれ変わる盆栽
すごい勢いで枝が切られるのでちょっと不安? 残った葉っぱはたったの20枚!
お値段は?
これは見事! と思ったら売り物でした。お値段は2500マルク(約15万円)なり。日本だったらどのくらいでしょう?
日本の盆栽、中国の盆栽
BONSAIといえば普通『日本スタイル』の盆栽のことです。中国の盆栽の歴史は知らないのですが、ベックさんに聞いたところ日本の盆栽のほうがルールが多いとのこと。中国のは針金で枝を曲げたりせず、自由に育てて偶然にできる形の面白さを楽しむのだそうです。

日本、中国、韓国などから輸入された盆栽も売られていました。
BONSAI本
ベックさんの家には数十冊の盆栽の本がありました。ほとんどの本が英語。
BONSAI CLUB
ドイツにはたくさんの盆栽グループがあるそうです。雑誌も発行されています。これは月刊誌の一つ。
針ねずみ
もちろん置き物です。ドイツで目にする野生動物で一番多いのはリス。それに続くのが針ねずみだと思います。夜中に田舎道を歩いていると、急に飛び出してきたりします。日本ではなかなかお目にかかれませんが、ドイツの田舎ではけっこうメジャーな存在です。
赤玉
ドイツで日本の土を見るとは、ちょっと驚き。

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