幼稚園と託児所

子供の世界から始まる国際交流
2000/12 作製
< もくじ >
幼稚園の国際化
クリスマスの飾りつくり
市民講座の託児所
幼稚園の国際化
今回は中村さんの娘さん(真夏ちゃん5才)が通っている幼稚園の話です。この幼稚園はキリスト教系の幼稚園ですが、園児の宗教や国籍は様々。聞いたところでは計11ヶ国の子供が通っていて、特にトルコ人が多いそうです。子供と先生のコミュニケーションがうまくいくのか心配になりますが、中村さんは先生から『(多国籍に)慣れてるからぜんぜん問題なし!』と言われたそうです。

ドイツにはキリスト教系の他に、市町村立幼稚園、私立幼稚園などもあります。実は、中村さんの家のもっと近くに幼稚園があるのですが、そちらは9割以上がドイツ人園児なので『外国人園児をあずかるのは難しい。』と言われたそうです。地方の小都市の“幼稚園の国際化”はこういった感じ。

真夏ちゃんが通う幼稚園
預かり時間 7時半から2時まで
4時まで延長可能(追加料金は月100マルク)
料金 ※ 家庭の収入によってA〜Eまで6段階に別れている。
       収入C(月収3500〜4100マルク)の場合:月258マルク
※ 複数の子供のいる家庭には安くなる。
給食 ※ 希望者は食べることができる。1日5マルク。
※ この幼稚園では園内で調理する。
※ 食べない子供は家で食べることもできる。
※ 宗教的な理由で外食をしない子供も多い。
※ ママの料理よりおいしいと真夏ちゃん。ママ(T_T)。
おやつ ※ 持参する。ただし甘いお菓子はだめ。
※ パンや果物がメジャー。
※ 生のニンジンやピーマンをガリガリかじる子供もいる。(・o・)
庭と園舎
この幼稚園は丘の中腹にあります。街の中にある幼稚園の遊び場は、大抵、これよりずっと小さい。
クリスマスの飾りつくり
12月初めに行われた幼稚園の“クリスマスの飾りつくり”に参加しました。父母対象の集まりで、年末の父母親睦会もかねているようです。20人ほど集まりましたが、ほとんどがお母さん。“お父さんは家で子供と留守番”というパターンが多いみたい。その方が子供が喜ぶのだとか。始めに歌を歌って、それからグループに分かれて飾り作りが始まりました。
幼稚園のクリスマスツリー
この時期は幼稚園に限らず、学校、各家庭、スーパー、街の公園、etc.には大小様々なクリスマスツリーが飾れれます。
飾りつくり
透明なシートの上に特別な絵の具で絵を描きます。塗られた絵の具は厚みがあって、乾くとシートからはがれます。窓に張ったりして楽しみます。
切り絵
天使がろうそくを持っている絵。これも窓に張って楽しみますが、こういった飾りは“Fensterbild/フェンスタービルト”(Fenster=窓、Bild=絵)と言うそうです。
Adventskalender/アドベンツカレンダー
中村さん一家と壁にかかったアドベンツカレンダー。アドベンツカレンダーとはクリスマス前4週間分のお楽しみカレンダーで、1日ごとにお菓子などが入っています。中村さんは“エプロン型”カレンダーを作りましたが、仕切った木の箱などでもOK。中に入れるものも、お菓子やおもちゃなどアイデア次第。
市民講座の託児所
市民講座の託児所
市民講座の教室を受講するお母さんのための託児所です。市民講座とは市町村が運営するカルカチャーセンターのようなもの。こういった託児所のある市民講座はまだまだ少数。預かり料は半日(約3時間)で6マルク。不足する分は市民講座が負担します。
保母さんと遊ぶ子供たち
ここは“外国人のためのドイツ語教室(午前中)”に通うお母さんのための託児所。ほとんどの子供はドイツ語が話せませんので保母さんの苦労も多いようです。1才から3才までの子供を預かります。
このページ<幼稚園と託児所>のトップ | <ドイツあれこれ>のもくじ | 表紙ページ

Copyright 2000 MATSUDA,Masahiro. All rights reserved.