水の大冒険!@

『子供のための水の歴史』から
< もくじ >

地球をめぐる水
終りの無い水の旅
水は命
排水にも注意して!
ここでは、『ドイツ・ガス水道協会』が作った冊子『子供のための水の歴史』を紹介します。冊子は全部で4つあり、楽しい絵をたくさん使って水のことをとても分かりやすく説明しています。

一冊目は地球をぐるっとめぐる水の話。“水滴くん”が主人公です。
 

地球をめぐる水

水滴くんの大冒険!
水滴くんの冒険は海(@)から始まります。太陽の熱で蒸発し、雲になり、高い山にぶつかって雨になり…、最後は海に帰ってくるまで(I)のお話です。左の絵をクリックすると大きい絵を見ることができます。セリフや水のサイクルについての説明を見る時は、右の図のA,B,C,Dをクリックしてください。4つに分けて拡大した絵を見ることができます。

終りの無い水の旅
水の旅には終わりがありません。水道の蛇口から出てきた水も、人が使った後、また旅を続けます。終りのない水の旅はもう何億年も前に始まりました。私たちの飲み水は、違った歴史をたどってきた無数の水滴の集まりなのです。

水滴の自己紹介
こんにちは! ボクがみんなを水の旅に案内します。飲み水のことなら何でも知ってるよ。

この旅で、水がとても大切だってことを知ってもらいたいな!人間にとって飲み水は一番大切な食物なんだよ。

地球は水星?!
ボクたちが住んでいる星は『地球』だよね。でもそれは変な名前だよ。本当は『水星』って言わなきゃ。だって、地球の表面にはすごい量の水があるんだから。

だけど困ったことに、ほとんどの水は海水なんだ。人や動物が飲める真水はほんのわずかだよ。

太陽が海水を温めると水は蒸気になって雲を作るよね。塩は蒸発しないからそのまま海水に残るんだ。降った雨は最後に海に戻ってくるから地表の水の量はいつも同じ。水滴の旅は終りのないサイクルだね。

昔も今も同じ水
100万年前は恐竜が飲んでいた水…。数百年前は騎士が飲んだ水…。今はボクが飲んでいる。どれも同じ水だよ!

 
水は命
どうして人間や動物はのどが渇き、植物には水が必要かって? それじゃー、例を見てみよう。
人間は4分の3が水。犬は3分の2、キュウリはほとんどが水。カエルやミミズは約4分の3が水。

生物の身体の大部分が水だってことがわかったね。この身体の水はどんどん外へ出て行くんだ。例えば汗をかいたり、トイレに行ったりして。植物なら葉っぱから。動物はのどが渇くから失った分の水はまた飲んで補給しなくちゃならないね。だから水は一番大切な食物なんだ。他の食べ物が厳しく検査されるように、水もチェックしなければいけない。それは浄水場の仕事だよ。

歩いたりスポーツするとのどが渇くね。人間は一日に約1.5lの飲み物を飲むんだ。人間は1週間以上空腹を我慢できるけど、喉の渇きは36時間くらいしか我慢できないよ。


 
排水にも注意して!
水なしでは、何も生きられない。でも、人間は水を大切にしているかな? 水のことを考えず、トイレや下水にオイルや薬品を流してない?そういうものを取り除いて水をまた飲めるようにするのは大変なことなんだ。下水と一緒に流した化学物質は、めぐりめぐってまた人間が食べたり飲んだりすることになるよ。

環境保護はキミの、私の、そしてみんなのためなんだ。家でも学校でも遊んでいる時も仕事でも、いつも気をつけてね。

キミにもできること
トイレにゴミを流さないで!
ゴミはごみ箱に!
セッケンや洗剤はなるべく少なく使って!
泳ぐのなら日焼けオイルを使わないで!
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この章はドイツ・ガス水道協会が発行した『子供のための水の歴史』をもとに作成しました。(C) Bundesverband der deutschen Gas-und Wasserwirtschaft e.V. (BGW)
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