< ドイツ・ハノーファーエクスポ2000 -2>
巨大な竹のパビリオン 〜ZERI コロンビア〜


ZERI(Zero Emissions Research and Initiatives: www.zeri.org)はスイスに本拠を置くNPO。世界各地のプロジェクトを通して良質な水、食物、エネルギー、職場、住宅などの持続可能なあり方を探っている。写真のパビリオンはコロンビアで行われている竹を使った建築プロジェクトの巨大版。建築には樹齢4、5年の竹が使われ、日本の技術による植物性の防腐剤も使用されている。パビリオンの資料によれば竹は成長が早くCO2を貯える能力は松の40倍、強度も十分あり利用方法は多岐に渡る。持続生産可能な建築素材としてZERIでは利用方法の応用研究を進めている。
 
 

パビリオンは高さ14m、直径40mのほぼ円形で、全重量は500トン。もっとも、すべてが竹でできているわけではなく素材の内訳は
   - 竹4000本+木材90:トン
   - セメント:400トン
   - 鉄10トン
特に興味深かったのが屋根材で“セメント50%+竹繊維50%”の日本製。実物を見ることはできなかったが、日本の技術は近代建築だけでなくこういうところでも生きている。
1ページ|2ページ|3ページ4ページ発表した記事へ|表紙ページ

(C)Copyright 2001 kankyo-tv.co./MATSUDA,Masahiro.All rights reserved.