テーマパークとはエクスポ2000のメインテーマ“人間、自然、技術”に関する展示を集めた5つの大ホールの総称。ホールの中がブロックに区切られ“エネルギー館”、“健康館”、“人間館”、“未来館”など計11のテーマ館で構成されている。その一つ“環境館”を紹介したい。
ここでもテーマの柱になっていたのは持続的に生産可能な資源としての“植物”。ライトアップされた木のオブジェ(写真)はその象徴である。ドイツ国内での木材住宅人気の高まりは、そうした環境意識の表われの一つと言えそうだ。建築に使われる木材の需要を、国内産の木材で充分まかなえるのもドイツの強みである。
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木のオブジェ |
プラスチック |
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最後の部屋のテーマは“瞑想”というべきだろうか。直径数mの暗い部屋の天井にスクリーンが吊るされ、森林や川のせせらぎの映像が写し出されていた。流れる音楽は心が落ち着くような静かなもので、日本の尺八も使われていて興味深かった。ドイツでは今、東洋文化が静かなブームになっている。日本の武道や茶道、中国の太極拳など、独特な精神世界を簡単に理解することはできないけれど、やってみると気持ちがいい。理屈抜きの心地よさや“自然と人間との一体感”を得られるのが人気の理由ではないだろうか。
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